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アイドル×テクノポップが生んだ究極の快楽サウンド。Perfumeがニュー・アルバム『GAME』をリリース。

アイドルにはオーバースペックな中田ヤスタカによるハイ・センスなテクノ~ハウス・サウンド、オート・チューンをかけられた無機質なボーカルからにじみ出てくる3人のキュートなキャラクター、さらには彼女たちを取り巻くアート・ワークやダンス・・・・・・。どれをとっても今いちばん振り切れているPerfumeがニュー・アルバム「GAME」をリリース。「ポリリズム」「Baby cruising Love」そして大名曲「チョコレイト・ディスコ」をはじめ、より進化したPerfumeサウンドを体験したい。

NEW SINGLE
NEWSINGLE 「Baby cruising Love / マカロニ」

前作がベスト盤だったので、これが実質的な1stアルバム。全曲、中田ヤスタカ・ワールド。無機的なボーカル処理なのに、様々な感情が織り込まれているからすごい。ブレイク・ナンバー「ポリリズム」、大名曲「チョコレイト・ディスコ」を収録。

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「ずっと同じことをやってきて、どうして今こうなってるか、全然わからないんですよ。まだ現実感がなくてフワフワしてる。でも、今、評価してもらえてるってことは、変わらずやってきた昔の作品も受け入れてもらえるんだなと思えてうれしんですよね」

  昨年9月にリリースされた「ポリリズム」から一躍時の人となったPerfumeののっち、かしゆか、あーちゃん。3人とも現在の状況に驚きつつも、やってきたことを誇りに思えてる様子。それもそのはず、彼女たちのこの成功は一朝一夕に成ったものではない。インディーズ時代を入れれば、なんとまる5年のキャリアだ。そのほとんどの作品が今を時めく中田ヤスタカのプロデュース。「ずっと同じことをやってきて、どうして今?」という感覚になるのも当然だろう。世に言う“時代が追いついた”の典型的な例として、後世にも語り継がれるであろう一大旋風の到来。そんな絶好のタイミングでニュー・アルバム『GAME』がリリースされた。

  1曲目の「ポリリズム」からPerfumeならではのファンタジック・ワールドが炸裂。もちろん中田ヤスタカの生み出すエレクトロニカそのものがハマる音であるのだが、そのサウンドの心地よさは、楽器の一部ともなっているPerfumeの3人の声の魅力なしには語れない。オートチューンがかけられたかなりアンドロイドな歌声も、無機質と言ってしまえるものでは全然ない。むしろ、生来のキュートな声質や豊かな歌の表情を浮き彫りにしているのだ。
  筆者は5曲目の「チョコレイト・ディスコ」で完全に脳ミソのどこかが崩壊。快感モードまっしぐらになった。かの木村カエラがハマってラジオで大宣伝したという逸話で有名なこの曲、延々と繰り返すサビメロにまずヤラれるのだが、さらに聴いていくと、「チョコレ」の部分の声と発音のカワユさに、どうして?ってくらいハマってしまう。
  メンバーが口をそろえて「すっごくわかって、すっごくヤだ」という届きそうで届かない思いの歌が多いのも、3人のキャラが中田に喚起させるものがそうだからだろう。つまり、一見「誰が歌っても同じじゃない?」といった非常に匿名性の高い音に思えて、じつは3人ありきじゃなければあり得ないというところが、Perfumeの魅力の奥深さなのである。


(文:藤井美保)

discography

「Baby cruising Love/マカロニ」
「Baby cruising Love/マカロニ」

「Baby cruising Love」は、ヒューマノイドに本物の感情が生まれたかのようなテイストのPerfumeのネクストを思わせるナンバー。「マカロニ」も彼女たちの新境地を感じさせるメロウなエレクトロ・ソウル・チューンだ。

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「ファン・サーヴィス[sweet]」
「ファン・サーヴィス[sweet]」

07年2月14日にCD+DVD+写真集というスタイルでリリースされたスペシャル・マキシ・シングル(CDは既に完売)。リード・ナンバーの「チョコレイト・ディスコ」はファンの中でも人気の高いエレクトロ・ファンクの名曲。

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「エレクトロ・ワールド」
「エレクトロ・ワールド」 最強のプリティ・デジロック。ブビブビとド太い音で主張し続けるベース・サウンドがすごい。とても歌モノとは思えない、この振り切りっぷりがPerfumeサウンドの魅力だ。この曲でノックアウトされたテクノ野郎も多いはず。
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「リニアモーターガール」
「リニアモーターガール」 メジャー第1弾シングル。中田ヤスタカとのコンビとしては3作目となるが、第一声のボコーダー・ボイスも印象的なこの曲から、グッと無機的なテイストがアップ。YMO的ドライヴ感を感じさせる「ファンデーション」も名曲。
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【capsule】Perfumeのプロデューサー、中田ヤスタカがヴォーカリスト、こしじまとしこをフィーチャーして活動するダンス・ミュージック・ユニット。07年12月にリリースされた最新アルバム『FLASH BACK』をはじめ、10タイトルをご紹介。

『FLASH BACK』
『ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ』

オリジナルとしては10枚目となる最新作。エレクトロなアプローチを続けてきた近年のサウンドをベースに、より洗礼されたメロディ・ラインを聴かせ、ファッショナブルに大人のクラブ・サウンドへと進化したアルバムだ。

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『Sugarless GiRL』
『ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ』

前作から始まったエレクトロ・クラブ・ミュージックが、さらに攻撃的に進化。エッジの効いたリズム・トラック、ソリッドなベース、ボコーダー・ボイス、さらには、ロック・テイストも加え、圧巻のサウンドを聴かせる。

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『L.D.K. Lounge Designers Killer』
『ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ』

高速ラウンジ、カットアップ、ハウス、ボッサ・ジャズ、ロッキン・エレクトロ・ハウスなど、スタイリッシュ感満載の05年リリースの作品。ユニットの原点に立ち返りながらも、キュートさがより洗礼された6作目。

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『S.F.sound furniture』
『ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ』

04年リリースの4作目は、タイトル通りの近未来的なエレクトロ・ポップスが炸裂。シュールなブレイク・ビーツやサンプリングを駆使したサウンドを聴かせながらも、今までの集大成的なアルバムに仕上がっている。

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『CUTIE CINEMA REPLAY』
『ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ』

03年にリリースされた2作目。小気味よいリズム感で綴られた今作は、洗礼されたフレンチ・ポップス的アプローチで、カラフルに東京の街を彩った感じのサウンド。思わずステップを踏みたくなる、小粋なポップス集だ。

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