特集

DIGITALISM 今、彼らに注目。ダンス・ミュージックとロックの境界線を軽々と越えるドイツ出身のユニット、デジタリズム。
Idealism
デジタリズム
デジタル主義
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ダンス・ミュージック/DJカルチャーをその出発点としながら、クラブ・ピープルだけでなくロック・リスナーをも巻き込んで世界的なビッグ・ネームとなったアーティストといえば、プロディジー、アンダーワールド、ケミカル・ブラザーズ、ファットボーイ・スリム、そしてダフト・パンクといった名が挙がるが、今まさに現在進行形でその階段を駆け上がっている注目の存在が、ドイツはハンブルグ出身のエレクトロ・デュオ、デジタリズムだ。ハンブルグのレコード・ショップで出会ったという出来すぎのエピソードを持つトルコ系ドイツ人のIsiとリベラルな家庭に育ったJenceからなるこのデジタリズムは、過去2年にわたってクラクソンズ、フューチャーヘッズ、デペッシュ・モードらのリミックスを手がけるとともに、フレンチ・エレクトロの総本山Kitsuneから3枚のシングルを発表してきた。つまり、ここ数年に欧米の音楽シーンで起った重要なトピック――エレクトロ・クラッシュ、ポスト・パンク・リバイバル、ニュー・レイヴ、フレンチ・エレクトロのシーンと密接な関係を持ちながら(しかし、そのどのシーンに属することなく)、その名を広めてきた。そんな彼らの待望のデビュー・アルバム『デジタル主義』がついにリリースされる。レコード会社から送られてきた写真のふたりは、母国の生んだテクノの祖、クラフトワークのコスプレでキメているが、ディスコ・パンクなファンキー・ビートや強烈なエレクトロ・ディストーションが炸裂する様は、デジタル主義という名から想像される無機質さからはかけ離れたハードエッジなもの。さらにこのグループを特徴づけているのが、どこか切なげな泣きメロだったりもするのだが、細々と語るよりも彼ら自身のこの発言を紹介するのがいちばんわかりやすいだろう。「フランツ・フェルディナンドが“踊る”ためのロックを奏でているのであれば、デジタリズムは“ロックする”ためのダンス・ミュージックを作っている!」

SCENE シーンの紹介 フィッシャースプーナーを頂点とするエレクトロ・クラッシュ、クラクソンズが先導するニュー・レイヴ・ムーブメント、ダフト・パンクのマネージャーが主宰するKitsuneやEd Bangerといったフランスのレーベル。これらがデジタリズムの登場を用意したという言い方はそう的外れではないだろう。しかし、重要なのはその根底にあるダンスとロックの相互乗り入れの関係だ。ロック・バンドはダンス・ミュージックへ接近し、逆にダンス・アクトはロック的なエッジの獲得をめざす。そのためにロック×エレクトロのコラボも頻繁に行われるようになっている。ベックとロイクソップなどもそのいい例だが、今、求められているのは、踊れるロックであり、ロックなダンス・ミュージックである以上、この動きはさらに活発化する傾向にあり、その両要素を兼ね備えたデジタリズムが脚光を浴びるのも当然のことなのである。
ウォーターズ・オブ・ナザレス
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ジャスティス
ウォーターズ・オブ・ナザレス
ダフト・パンクのマネージャー、ペドロ・ウィンターが主宰するEd Banger Records一押しのフランスのエレクトロ・デュオ。リミキサーとしてもフランツ・フェルディナンドからブリトニー・スピアーズまで手がける。本作は昨年9月にリリースされた日本デビューEP。ロックとダンスの架け橋を体現するノイジーな強烈なリフが印象的なフロア・アンセムだ。
ヒューマン・アフター・オール
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ダフト・パンク
ヒューマン・アフター・オール
フランスのエレクトロ・ミュージックが注目されるきっかけとなったのは間違いなくこのユニット。本作は05年リリースの3枚目。ディスコ・ロック「ロボット・ロック」、iPod CM曲となった「テクノロジック~先端論理~」ほかクラブ・アンセムとなった楽曲が満載。本作のリミックス・アルバムも発売されているのでそちらも要チェック!
プッシュ・ザ・ボタン
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ケミカル・ブラザーズ
プッシュ・ザ・ボタン
ロックとダンスの融合といえばやはりこの人たち。2年半ぶりの新作『ウィ・アー・ザ・ナイト』も間もなく到着予定だが、それまではこのアルバムを。これまでもオアシスのノエル・ギャラガーやプライマル・スクリームのボビー・ギレスピーらをゲスト・ボーカリストとして招いている彼らだが、本作にはブロック・パーティーのケリー・オケレケが参加。
近未来の神話
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クラクソンズ
近未来の神話
ニュー・レイヴ・ムーブメントのリーダー的存在、ザ・クラクソンズの記念すべきデビュー・アルバム。ザ・ラプチャーへのUKからの返答といった趣のダンス・ロックを展開している。アシッド・ハウスやディスコ・ビートを取り入れたハッピーなバイブレーションには、90年代のマンチェスター・ムーブメントを思い起こさせる瞬間も。
サウンド・オブ・シヴァー
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LCDサウンドシステム
サウンド・オブ・シヴァー
ザ・ラプチャーやレディオ4を手がけたプロデュース・チームDFAのジェームス・マーフィー率いるプロジェクトの2作目。80年代ポスト・パンク期の混沌としたミクスチャー感覚や音の質感、DIY精神を現代のニューヨークに甦らせたようなクールでシニカルなダンス・サウンドを聴かせるが、メロディは意外と人懐っこい。
ジャスト・レット・ゴー(シン・ホワイト・デューク・リミックス)
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フィッシャースプーナー
ジャスト・レット・ゴー
(シン・ホワイト・デューク・リミックス)
02年夏ごろにNYを中心に興ったエレクトロ・クラッシュの中心的アーティスト。この曲は、ミルウェイズやリンダ・ペリーらがプロデュースで参加した3rdアルバム『オデッセイ』のリード・トラックのリミックス・バージョン。デヴィッド・ボウイのペルソナをリミックス名に使っているだけあってどこかグラマラスな感触もある。
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