Mr.Children応援スペシャル企画

スタジアムツアー「Mr.Children "HOME"TOUR 2007~in the field~」初日ツアーレポート
"HOME"という時空間
   装いは、素肌の温もりが伝わってくるような部屋着の感覚そのままで。けれども、その表情はより人懐っこさを増していて、ココロは更に伸びやかに解放され、趣は鮮烈でありながらも刻み続けてきた時間の深さをも堪えていて……。
   アリーナからスタジアムへと空間を移した、"HOME"ツアー。"-in the field-"シリーズの初日を飾った、大分スポーツ公園・九州石油ドーム  空が見える広くて大きなその場所でも、やはり和やかな“HOME”感は満ち溢れていました。しかも、外観的なフォルムを変えて会場の大きさに対応することはなく。Mr.Childrenという存在の、Mr.Childrenの音楽そのものの内的及び外的スケールが、幸せな笑顔が満開に咲く時空間をそこに生み出し、創り上げていったのです。
   音楽そのもの。そう、その主軸たるもののエキスがもう止めどなく湧き続け、そして沸き立ち続けていることに、まずは何よりも心が躍ります。全ては、「何がいちばんのHOMEか、と考えたところ。自分達が作って、たくさん演奏してきた音楽がいちばんのHOMEではないか、と思っております」という桜井のMCに象徴されていました。"-in the field-"は、『HOME』のイメージをよりフリーにした"HOME"という時空間、だったのです。

初日ツアーレポート

15年間の愛と思いで満杯
   ですから、この日の"HOME"は15年間の愛と思いで満杯。そこには当然のことながら、バンドとオーディエンスの間の距離が生じることはありませんから、歌も演奏も(アリーナ・ツアー同様)手渡しならぬ心渡し状態で観る者の琴線をダイレクトに鳴らし続けます。しかも、"えっ。そんなにも!?"と思わず驚愕してしまうぐらいに、15周年を誇り強靭な心・技・体をフル稼働させて。なにしろ、ライブがスタートしてそれほど経っていない段階で、桜井の口から「まだあるよ。まだあるぞー!」という煽動的なひと言が放たれたほどなのですから。全編を通してのその充実振りたるや……このツアーで体感できることの全てがもう掛け替えのないものである、ということは確かです。
   ライブの団欒の輪に集う楽曲達の顔触れは、少しばかり衝撃的な入れ替わりがありました。いつでもオーディエンスを穏やかに迎え入れてくれる「彩り」や、てらいなく真っすぐに愛を謳う「しるし」、そして会場のスケールアップに呼応するかのように歪んだ世界観を増幅し炸裂させていた「フェイク」といった『HOME』チームには、アリーナ・ツアーでは姿を見せなかった「Wake me up!」が重要なシーンの起爆剤の役割を担うために新しく加わり、ソウルフルな躍動美を発揮。また『B-SIDE』収録曲からは、最も『HOME』に近い位置で手を繋いでいたはずの「ひびき」が呼ばれ、とても居心地良さそうに軽やかに揺れていました。

初日ツアーレポート
 
初日ツアーレポート

"音楽は万人共通の永遠の宝物"
   そして。そこでは、"ここで出会えるとは!"とおそらく誰もが歓喜の声を上げてしまうであろう、年輪を重ねてもなおフレッシュであり続ける嬉しい楽曲達も多く鳴り響いてきます。あらかじめエヴァーグリーンであることを約束して生まれてきたようなナンバーが、ここにきて鮮やかさと色濃さに増々磨きがかかっているその素晴らしさには、ただただ感涙するのみ。とりわけ、パノラマ・ヴィジョンにMr.Childrenのメンバー4人全員の笑顔が同時に映し出されていたある大ヒット・チューンは、"音楽は万人共通の永遠の宝物"であることを改めて深く感じさせてもくれました。
   例えるならば……。アリーナ・ツアーが暖炉を囲む(夏ですが)ひとときとするなら、今回のスタジアム・ツアーはキャンプ・ファイヤーを囲んでいるような感覚に近い存在かもしれません。
   そのハイライトは? と問われたなら。本ライブの幕開けから大団円まで、つまりは全貌がそれに当たります、と答えましょう。勿論、オーディエンスそれぞれにとってのスペシャルなシーンはあるでしょうが、なにしろ1曲目から24曲目までずっと、"泣けちゃうような幸福な時間"が脈々と流れ続けているのですから。ただ、その至福の時空間を100パーセント記すことができていない状況なのが、今は何よりももどかしくもあったりします。

初日ツアーレポート

「ミスチル大辞典のようなツアー」
   でも、最後にこれだけはぜひ記しておきたい、と思うことがあります。この日のステージ上で、桜井は「ミスチル大辞典のようなツアー」と今回のスタジアム・ツアーを表現しました。そこに新しいページが、誰も想像しえなかったであろう思いがけないプレゼントともなったページが、この日の大辞典に加えられたのです。そしてその読後……いえ、聴後感を抱いて帰ることができるーーそれぞれの"HOME"へーー喜びはきっと、今回の"-in the field-"シリーズに足を運ぶ全ての人々の心の深いところを揺らし続けて止まらないことでしょう。

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